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後知恵バイアス

後知恵バイアスとは、ある出来事が起こった後、その結果を予測・予見できたはずだと信じてしまう現象を指します。このバイアスは、人々が将来の出来事を予測する能力を過大評価したり、特定の出来事の結果を決定する際の偶然性やランダム性の役割を過小評価したりすることにつながります。


また、後知恵バイアスは、ある出来事が実際よりも予測可能であり、自分はそれを予測できたはずだと考えるようになることもあります。これは、後悔や自責の念につながる可能性があります。また、将来の出来事を予測する能力を過信し、その誤った自信に基づいて意思決定を行うこともあるため、意思決定プロセスにも影響を及ぼす可能性があります。


このバイアスは、裁判や治療の結果が分かっている法律や医療の分野で多く見られ、人々は過去の出来事を実際よりも予測可能であった、あるいは因果関係が決定していたと考える傾向があります。このバイアスに対抗するため、これらの分野の専門家は、当時入手できた情報に照らして自らの判断や決断を批判的に評価することが奨励されています。