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アンダーマイニング効果

心理学における現象で、外発的報酬が、すでに楽しんでいる活動を行うよう動機付けるために使われる場合に発生するものです。この現象は、その人の内発的動機づけ、つまり、その活動のために従事したいという自然な欲求を実際に損ない、その活動に対する全体的な楽しみを減少させることにつながります。


例えば、絵を描くのが好きな人が、賞金をかけたアートコンテストに参加するように言われたとします。このとき、絵を描くこと自体の楽しさよりも、賞金や外的評価を重視するようになると、絵を描くことへの内発的動機づけが低下し、活動全体の楽しさが減少する可能性があります。


また、外発的報酬として賞賛や肯定的なフィードバックが使用された場合にも、アンダーマイニング効果が発生する可能性があります。人は、活動の楽しさよりも肯定的なフィードバックに集中し始めると、内発的な動機を失い始め、活動の全体的な楽しさが減少するのを経験するかもしれません。


外発的報酬は、その活動自体に価値や楽しみがないことを示すシグナルになるため、アンダーマイニング効果が起きると考えられています。その結果、その人は活動をそれ自体の目的ではなく、目的のための手段と考えるようになり、内発的動機づけの減少につながる可能性があります。


このような影響を避けるためには、外的報酬に支配されることなく、活動の本質的な楽しさに焦点を当てることが重要です。そのためには、外的報酬ではなく、活動そのものに意味や価値を見いだし、向上のための個人的な目標を設定して、活動に取り組むことが有効です。