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ウェーバー・フェヒナーの法則

ウェーバー・フェヒナーの法則とは、物理的な刺激の強さとその刺激によって知覚される感覚の関係を説明する心理物理学の原理である。この法則は、知覚される感覚の大きさは、物理的刺激の強さの対数に比例することを述べている。


より具体的には、2つの刺激間の知覚される差は、その刺激の大きさに比例する、という法則である。例えば、重りを持ち上げていて、ある量だけ重さが増した場合、元の重さが大きい場合よりも小さい場合の方が、その増加分が顕著に感じられる。


ウェーバー・フェヒナーの法則は、視覚、聴覚、嗅覚など、さまざまな感覚体験に応用されている。また、痛覚や時間・空間の知覚の研究にも利用されている。


この法則は、19世紀半ばにドイツの科学者エルンスト・ハインリッヒ・ウェーバーとグスタフ・テオドール・フェヒナーによって初めて定式化された。この法則は、現代の心理物理学の発展に影響を与え、物理刺激と知覚経験の関係についての理解を深めるのに役立っている。しかし、この法則は完全ではなく、ある範囲の刺激や知覚体験にしか適用できないこと、知覚の個人差を説明できないことなど、限界がある。