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社会的ジレンマ

社会的ジレンマとは、個人や集団が、自己の利益のために行動するか、より大きな善のために行動するかの選択に直面するが、自己利益の選択肢を選ぶ人が多すぎると、すべての人にとって結果が悪くなるような状況のことである。社会的ジレンマは、公共財のジレンマと共有資源のジレンマに大別される。


公共財のジレンマ 公共財のジレンマでは、清浄な空気や国防など問題となる財は、非排除可能、つまり非貢献者も利益を得ることができ、非消耗可能、つまり使用しても財が枯渇することはない、というものである。公共財の例としては、きれいな空気、公共の公園、国防などがある。


コモンプールリソースのジレンマ 共有資源のジレンマでは、漁業や共有牧場のような問題の財は、枯渇可能かつ排除不可能である。共有資源の例としては、漁業、水資源、共有牧草地などがある。


社会的ジレンマは、資源の過剰利用、汚染、個人・集団間の協力や信頼の低下など、さまざまな負の結果をもたらす可能性がある。社会的ジレンマの例としては、気候変動、乱獲、公害などがあります。


社会的ジレンマを解決する方法には、次のようなものがあります。


規制、法律、政策の確立と施行
教育・啓発の推進
協力やコミュニケーションを促進する
代替技術や持続可能な技術の開発
インセンティブやディスインセンティブの導入
社会的ジレンマの可能性を認識し、関係者全員の利益となる解決策を見出すために努力することが重要である。